詩の日めくり 二〇二〇年七月一日─三十一日/田中宏輔
 
いたし。

 12作目のスーザン・キャスパーの「闇(やみ)の申し子」医学的な理由で血を欲する女性の話。吸血鬼って感じはしなかった。

 13作目のスティーヴ・ラズニック・テムの「夜想曲」は詩だった。なにも感じない。


二〇二〇年七月二十九日 「死者にまぎれて」


 14作目のガードナー・ドゾワ&ジャック・ダンの「死者にまぎれて」は、ナチ収容所に囚われていたユダヤ人の吸血鬼の物語だった。これは、シモンズの長篇『殺戮のチェスゲーム』と重なる部分もあって、おもしろく読めた。


二〇二〇年七月三十日 「『999 狂犬の夏』」


 15作目のチェット・ウィリアム
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