詩の日めくり 二〇二〇年七月一日─三十一日/田中宏輔
トマス・リゴッティの「アリスの最後の冒険」隠遁した女流作家が朗読会で朗読するというのがおもな場面だが、ちっとも怪奇ものじみたところがないシロモノだった。
ラムジー・キャンベルの「このつぎ会ったら」自分のことを作家だと思い込んでいて、ベストセラー作家たちが自分のアイデアを盗んで出版していると妄想している男が主人公。ホラーでもなんでもない。つまらない作品だった。
尊敬している翻訳家の大和田 始さんに、ぼくのツイートに、いいね、していただいてびっくりしている。とてもうれしい。M・ジョン・ハリスンの『パステル都市』を改訳してらっしゃるところだけれど、改訳、ほんとうに楽しみにしている
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