詩の日めくり 二〇二〇年七月一日─三十一日/田中宏輔
いごは男性が圧し潰されて死んじゃうという話。ホラーというよりコミック。
M・ジョン・ハリスンの「パンの大神」好きな作家だけに贔屓目かもしれないけれど、幻想系の純文学めいたものに思えた。点数をつけるとすると5点満点で3点かな。雰囲気はある。優れた作家だと思うけれど、M・ジョン・ハリスンの短篇は、長篇ほどおもしろいものではない。長篇はすこぶるおもしろい。
デイヴィッド・マレルの「オレンジは苦悩、ブルーは狂気」を読んだ。これまた読んだ記憶がいっさいないものだった。アイデアがすばらしい。叙述も見事だ。ただ怪奇ものというよりは幻想系だろうと思う。
ピーター・ストラウブの「レダマの木」
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