詩の日めくり 二〇二〇年七月一日─三十一日/田中宏輔
 
んだろうな。

 つぎに収録されているポール・ヘイズルの「昼食に女性を」は、タイトル通りの作品で、とても短い作品だった。途中まで読んで、思い出した。優雅な筆致で残酷な作品だった。

「昼食に女性を」のさいしょのページ、大きなくしゃみをして、開いたページを唾で濡らしてしまった。すぐにティッシュで拭いたけれど、ちょっとしわしわになった。でも、時間がたって見てみたら、しわしわがなくなっていた。不思議。でも、よく見ると、波のように、しわしわが残っていた。およそページの4分の1くらい。唾がたくさん出たものなあ。


二〇二〇年七月二十三日 「血の口づけ」


 きのうの夜はものすごい食欲
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