詩の日めくり 二〇二〇年七月一日─三十一日/田中宏輔
 
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二〇二〇年七月十九日 「ゲロンチョン」


 3番目に収録されてたリチャード・マシスンとその息子のリチャード・クリスチャン・マシスンの「精神一到……」は生きたまま棺に入れられて葬られた男の話で、オチがよかった。次に収録されてたジョイス・キャロル・オーツの「ビンゴ・マスター」はまったくの普通小説で、ホラーではなかった。

 5番目に収録されていたエドワード・ゴーリーの「莫迦げた思いつき」は1ページごとに絵がついていて、絵のしたに、3、4行の文章が載っているもの。これはホラーというより寓話のような感じがした。これまた記憶にいっさい残っていなかった。

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