詩の日めくり 二〇二〇年七月一日─三十一日/田中宏輔
 
宴』下巻の途中だけれど、4作品を読み直した。ダグラス・E・ウィンターの「レス・ザン・ゾンビ」は純文学みたいだった。スティーヴン・R・ボイエットの「パブロフの犬のように」とブライアン・ホッジの「がっちり食べまショウ」とジョー・R・ランズデールの「キャデラック砂漠の奥地にて、死者たちと戯るの記」の3作品は、設定が凝っていて、ああ、文学とは、順列・組み合わせなのだと再認識させられた。この3作品は、暴力描写もすさまじくて、暴力描写がゾンビ作品の特徴なのだと、これまた再確認させられた。


二〇二〇年七月十二日 「『影よ、影よ、影の国』」


 徹夜で、『死霊たちの宴』下巻を読み終わった。ニコラ
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