六月/soft_machine
れない頁に浪漫を預けたい
つまり獣ごっこ
幾つかの作文が
ふたりであたためた炎
真空の感情の谺だったとは
蠍の尾毒が帆立る夜に
沖の縫い目をほどく狼爪の
ほどよい酔いが来て
かりっと揚がった太陽を枕する
美味しく頂く
月の砂辺
ひと冬幾らの手足のしびれ
袋づめした誰もが銃声を
泡よりゆたかに濯う
一本の白髪
これから地平線と水平線と宇と宙を
適当な花束に造り霧に
そっと包むんだ
燐寸の?頭ころがして
ひと思いに左目内に
新鮮なエンジン
軽自動車のをだけれどね
じっくりレアな網焼にするんだ
鯨に呑まれた両極を
密生しだした右目内に
好もしいかな星液の
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