詩の日めくり 二〇二〇年四月一日─三十一日/田中宏輔
詳しい書肆的な論考を書いてらっしゃった方がいらっしゃったかな。あ、それと、カップルたちにじろじろ見られたときのことは不快に思ってなくて、なんだか見せつけてやった感じがあって、優越感を持ってたことを覚えてる。それはフトシくんがカッコよかったのと、ぼくも当時はかわいいぽっちゃりさんであったからなんだけど。凡庸な男女カップルになんか負けちゃいないぞって感じでいたからだと思うけれど。フトシくんが「守ってあげたい」を歌ってくれたときに、さいごのところで、「ふふふん」ていうところが最高にカッコよくて、ぼくみたいなのでいいのかな、フトシくんって思っちゃった。いまでも、その「ふふふん」ってところが思い出されては、
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