詩の日めくり 二〇二〇年三月一日─三十一日/田中宏輔
 
けれど、常識を身につけていないガキんちょのぼくは、バカだった。人でなしだった。いくらむかしのこととはいえ、反省しきれないことをしていたのだなあと思う。こころない人でなしだった。


二〇二〇年三月二十六日 「考察」


 ぼくがなにかを考えているときって、同時に何人かのぼくが考えてて、その考えを頭のなかで述べ合ってるって感じかな。みんなもそうなのかもしれないけれど。


二〇二〇年三月二十七日 「断章」


神と出逢ったらどうなるか? おまえにわかるかね?
(フィリップ・K・ディック&ロジャー・ゼラズニイ『怒りの神』10、仁賀克雄訳)


二〇二〇年三月二十八日 「
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