明日消えていく空のことを/ホロウ・シカエルボク
 

明日消えていく空のことを
僕は果たして君に歌えるだろうか
明日消えていく風のことを
明日消えていく雲のことを

僕の言葉はもう
どこにも届かなくなったのだと
ブロック塀に当たって刺さりもせず
ぱらぱらと落ちていくおもちゃの弓の矢のようなものなのだと
僕は知らぬ間に
この部屋で化石にでもなったのかもしれない
生温い風がシャツを揺らしていく

目元の奇妙な痒みとパプリック・イメージ・リミテッド
ヴェルヴェットを纏ったルー・リードにでもなりたかったの、ジョン?
思いつくままに投げ出されたような完成品
こんな1日の終わりにはきっと似合いなんだろう

短い夢の中で僕は
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