平和主義者の丑の刻参り/ただのみきや
 
しの太陽になって
たいした事ではありません
一瞥だけ それで充分
あなたの強い眼差しで

ほら わたしの影
のっぺらぼうの恋人
暗号じゃないので解けません
それは歌です
景色と響き溶け合って

夢と現の二重写し
あなたとわたしの意図のもつれに
ひらめく蝶が休みます
月のように星のように
見つめる間時は止まっています





わたしの詩は一人遊び

わたしは見ることで所有し
思考により堪能する
外壁は衰えたあばら屋だが
内壁は絶えず刷新されている
価値観と審美眼に即した
絵や骨董が飾られている
いつまでも整理のつかない
ガラクタが床
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