詩はどこにあるのだろうか/山人
暗喩多用のなぞなぞ詩のようなものがあるが、てんでバラバラにイメージを伴わず、あちこちに散乱し、奇想天外な詩句の羅列といった雰囲気の作品群である。こういうのはとても疲れてしまう。ただ、そういう作品がとても面白く、何度でも読んでしまうという読み手はそこそこ存在するようである。これはつまり、わからないから何度でも読むという行為でその作品の価値は高まるという考えもあるだろう。単純明快な何の捻りもない作品はさらっと読めてしまうがそこで終わってしまうだろう。難解であればあるほど、その作品は読み手に戦いを挑んでいるということなのかもしれない。ただ、その作品をこう読んでほしいのです、といった注釈などがつけられた
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