詩の日めくり 二〇一九年十二月一日─三十一日/田中宏輔
うれしい、ほほえましいことだと思う。
二〇一九年十二月五日 「2011年4月6日のメモ」
中学のときに、はじめて自分で服を買った。紺色のセーターだったのだが、腰のあたりがフリルのようになっていたのだ。パパに、「オカマみたいや。」と言われた。しかし、それを意地で着つづけていたわたしだった。もちろん、友だちにも「オカマ」と言われた、笑。
二〇一九年十二月六日 「2011年4月6日のメモ」
ぼくが中学のとき、親が祇園の家を改修するために、醍醐に家を買った。不良の友だちが自転車で遊びに来てくれた。中学でタバコ吸うような不良だったけど、そいつのことが好きだった。夜
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