詩の日めくり 二〇一九年十二月一日─三十一日/田中宏輔
 
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 西原真奈美さんから、詩集『待たれてあるもの』を送っていただいた。しずかな言葉のたたずまいが真摯で、読み手のこころも凛となる。「父としっぽ」という作品にあるユーモアが、凛としたなかでは、ほっとさせるものだろうか。清潔な言葉の在り方を思わしめる詩集だった。


二〇一九年十二月四日 「海外進出」


 ジェフリー・アングルスさんから、2冊の詩のアンソロジーを送っていただいた。2冊ともに、ぼくの詩の彼による英訳が掲載されているもので、『LOVEJETS』と『Tokyo Poetry Journal』の2冊だ。海外で有名な詩人さんたちにはさまれて翻訳されているのは、とてもうれ
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