言葉の煽情的ボディライン/ただのみきや
 
の快楽を追求すればいい
誰かに泥を塗られたって
芯まで自己愛の塊だからこそ持ち得る自己嫌悪や
死への願望を宝石の粉末みたいに時折織り交ぜて
きみはきみを続けて存在が気化するまで発散し尽くせばいい
そう慣性で動いているだけの壊れたタイムマシーンに乗って





音楽はひとつの場ひとつの空間を創り出す

そぼ降る雨が濡らしたアスファルトに映る暗い朝
わたしの目は花のように膨らんだドレスで深く
沈んでゆく女を追った
すると頭の奥の方でドアが開き
酒場の灯りがもれて来た
見知らぬ人々のほど良い騒めきに心地よく包まれて
わたしは円い大きなグラスで一匹の{ルビ闘魚
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