縁は異なもの/板谷みきょう
女性は海外協力隊として二年間
アフリカで支援活動をし
任期終了で帰国してきたばかり
派遣活動中に現地の男性と恋愛し
結婚したが
彼女の家族は黒人との結婚には
大反対し縁を切られて
頼る当てがないまま
喫茶店店主の元を訪ねて来たと
彼女の話では
現地の男性と結婚したことで
家族に絶縁され帰国できないまま
現地に永住することを余儀なくされた
日本人女性のいる事を知らされた
日本人の思考では
“白人は良くて黒人は駄目”なのだと
そんな状況でアフリカンの彼が
男気を出して自分の家族に
「彼女の国、日本に行き暮らします。」
そう説得して彼女と
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