寺山修司フェア(ハルキ文庫)/藤原 実
ちなみに、この新潮文庫版はぼくが高校生のころに買ったもので、たぶん絶版。
JBOOK(インターネット書店http://www.jbook.co.jp/)で検索すると講談社文芸文庫版が入手可能のようです。
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芭蕉によって、連句の発句として達成された高さにまで、その後俳句は単独で到達したことはなかった。それは人麻呂によって、長歌の反歌として、あるいは叙事詞章のさわりとして達成された高さにまで、その後短歌が単独で到達したことがなかったことと似ている。発句が連句から独立してからは、ただ短い抒情詩という意識による、閉鎖的な世界での完成への道を辿って行く。
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