寺山修司フェア(ハルキ文庫)/藤原 実
 
覚の歴史」「柿本人麻呂」「抒情詩の運命」「物語における人間像の形成」「源氏物語」「隠者文学」「詩劇の世界」「座の文学」「近松の周辺」「談笑の世界」の十編。



『古典と現代文学』は発表当時も話題になったようで、もちろん批判的意見もあったようです。
遠藤周作のエッセイによると、「壮大にして贅沢な無い物ネダリ」(久保田正文)
などとも言われたようです。

以下、その遠藤のエッセイを少し紹介したいと思います。これは、ぼくの興味をもつところの引用やパロディのありように対する意見としても示唆的に思え、その点からも興味深いのです。


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山本健吉氏が文学と共同体について書く時
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