vagabond/ホロウ・シカエルボク
にする、寒さでほんの少し目を覚ます、人生なんてきっとそんな繰り返しだ、空はほんの少し白くなった気がした、だけど夜明けまでにはまだ数時間ある、俺はマイケル・J・フォックスの映画を思い出す、明るく楽しいマイケルが好きな連中には散々叩かれたあの映画だ、原作とはずいぶん違うものになってた、そりゃあ認めるけどね、でもそうじゃない映画なんて果たしてあるのかな?だけどあの物語は、マイケルには凄く似合っていたよ、ビデオテープで持っているけれど生家に置いたままになってるんだ、呆けた母親とどうしようもない弟が二人で住んでいる生家にね、気が向いたら一度取りに行くとするか、生きてるかどうかだけでも確かめておかなくちゃな、
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