詩の日めくり 二〇一九年八月一日─三十一日/田中宏輔
二〇一九年八月二十五日 「処方箋」
あしたは高木神経科医院に。処方箋をもらいに行く。
二〇一九年八月二十六日 「詩」
詩は霊的なものである。霊的な状態にない、いまの自分に詩が書けない理由は、ただそれだけだと思う。頭のなかで言葉と言葉がつながらないのだ。才能は持続しないものなのかとも思う。いまはただよいと思う小説や詩を読むだけ。そんな時期もあってもよいとも思う。書き散らかしてきた過去の自分がいる。
二〇一九年八月二十七日 「考察」
花を見ようとして鼻を近づけるひともいれば、花を手折って匂いをかぐひともいる。詩を読もうとして、こころをそわせよう
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