詩の日めくり 二〇一九年六月一日─三十一日/田中宏輔
「蟻を食べる」
子どものとき、たぶん、小学生の3、4年生のころのことだ。蟻を食べたことがある。読んだ本に、アフリカでは食べる民族もいるって書かれてたからだ。ものすごく苦くて、吐き出したが。つつじの花の蜜は、おいしかったことを覚えている。中学生の一年生くらいで蜜を吸うのをやめたと思うけれど。
二〇一九年六月九日 「草野理恵子さん」
草野理恵子さんから、同人詩誌『Rurikarakusa』第11号を送っていただいた。草野さんの作品、「温泉治療」と「うみは馬として」を読んだ。共通する書き方といったものがない。多様な書き方をされる方だなと、あらためて思った。詩でしか表現で
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