二十二歳に書いた歌詞/板谷みきょう
 
きり貴方は いつもの様に
ふくれたまんま 寝てしまったんだと
思っていたのよ 幼い貴方がまさか

机の上に開かれたノートには
鉛筆で父さんの事についても書いてあった
いつも
楽しくプロレスごっこをしていたのに
貴方は「約束を守ってくれない。」なんて
母さんはね てっきり貴方は ちゃんと 父さんが
忙しいのを 解ってくれてると
思っていたのよ 幼い貴方がまさか

貴方が一番大好きで いつも読んでと
せがんで持って来た『にんじん』という本
「可哀想だね。」と貴方は言って
「うちは、父さんも母さんも優しくて良かったよ。」と
母さんはね そんなお前を どんなにか
誇らし
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