二十二歳に書いた歌詞/板谷みきょう
かい
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『牡丹雪』
あの人に嫌われたあたしの涙は
どこに捨てればいいのかしら
何も見えない表通り
あたしを包み降りしきる牡丹雪
飛び出したのはいいけれど
行く当ても見当たらないあたしに思えば
あの人はいつも優しかった
あの人が初めての男じゃないのに
きっかけはいつもささいなもの
想い切なくこみあげて
見上げた空に降りしきる牡丹雪
電話を掛けて謝れば
独人凍えているあたしをきっと
あの人は一言で許してくれる
あの人の性格は知っているつもり
思い詰める程の事じゃないけど
何故かためらうあたしの肩に
重たく降り積もる牡丹雪
笑
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