詩と体験/藤原 実
詩人のタマシイを時空を越えて、コトバというメディアを共有する多くのひとのタマシイとむすびつけるのではないだろうか?
詩人の個人的体験なんて、いかにそれが切実なものであろうが、ぼくはなんにも感動できないのです。
バーチャルリアリティーなんて、まさに「テレビで見たような」情景の積み重ねのような世界をいうんだろうけど、そこにリアリティーがあろうがなかろうが詩を求めるココロさえあれば詩を成立させることは可能なのではないでしょうか。
いま、高校生のころに買った『世界反戦詩集』(角川文庫/倉田 清訳)というのをひっぱりだしてきているのですが、
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「1939年9月1日」
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