詩の日めくり 二〇一九年四月一日─三十一日/田中宏輔
 
い、か。まあ、どっちでもええけど、とりあえず、日記には書いとこ。」ってなことを言いながら、印刷の場所にもどって作業の続きをしていた。 あ、印刷は終わってたのか、そうだ。紙を折る作業に入ったのだ。借りていた教室で、総勢七人で、紙折り作業をして、さいごにホッチキス止めが終わったのが五時四十分くらいで、そこから、みんなで、リンゴという店に行って打ち上げをしたのだった。「朝、死んだ父親に起こされたから、三日後に死ぬとしたら、どうする?」って、リンゴで、黒田くんと川渕くんに訊いたんだけど、それぞれ、「ぼく、考えたことないです。わかりません。」「ぼくは、とりあえず田舎に帰るかなあ。」やった。ぼくはいつ死んでも
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