詩の日めくり 二〇一九年四月一日─三十一日/田中宏輔
 
ょこっと、イアン・マクドナルドの『火星夜想曲』のつづきを読んだ。


二〇一九年四月十九日 「ダイソーでチョークを買うこと。」


ダイソーでチョークを買うこと。


二〇一九年四月二十日 「無韻詩」


流れ去る川の水が、わたしを考えるように
わたしはあるのではない。
夜の川の波間にまたたく月の光や星の光が、わたしを考えるのだ。
わたしを考えるままたたく光は、天では、つねに輝いているのだけれど
わたしを眺めて考えているときには、またたく光として考えているのだ。
わたしは、またたく光が考えたものなのである。
それは、とぎれとぎれの光であり
とぎれと
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