詩の日めくり 二〇一九年四月一日─三十一日/田中宏輔
被害者探しや探偵探しのミステリーを書いたりするひともいるけれど
詩人でいえば
さまざまな形式をつくっていくひとかな
そんな詩人がたくさん出れば
それは思考の型の発明でもあるのだろうから
きっと豊かになるはずなのだけれど。
ぼくのあの引用だけの詩って
まだまだ可能性があると思うのだけれど。
ぼくは自我論に興味があって
熱心につくっていたのだけれど。
いまもよく引用するけれど
やはり自我との絡みはいつも意識している。
ほかのひとも、引用だけでつくってみたりしてほしいと
よく思います。
二〇一九年四月七日 「断片」
彼は相手の自尊
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