詩の日めくり 二〇一九年四月一日─三十一日/田中宏輔
リアから来た日系のすっごいかわいい二十代半ばのカメラマンの青年に、カウンター席で、ひざをすりすり、モーションをかけられたことがあって、なんだか、ぐにゃぐにゃ、むにむにむに〜って感じやった。そんときは、付き合ってる恋人がいたから、彼には、いい返事ができなかったのだけれど、こんど会ったら、ぼくもひざをすりすりして、チュってしちゃおうかなって思った。
二〇一九年四月五日 「源氏物語」
さっきまで、五条大宮の公園で
源氏物語の本を切り抜いてセロテープでくっつける作業をしてたのだけれど
ポカポカとあったかいので
これから歩いて
桂川まで出て
桜でも見ようかなって思う。
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