カオスの中のブレス、そして永遠のグルーブ/ホロウ・シカエルボク
っていい、進化だっていい、つまりはそれが同じもののようで確実に変化したのだと、感じ取ることが出来るのか出来ないのかというところが重要なのだ、結論などどんなふうに決定づけたところで、その先の道に違いが生じるわけではない、変化を感じること、それ自体が結果であり、進化だ―冬の風は悲鳴のように響く、あらゆる街路、あらゆる路地で悲鳴が反響している、ポリバケツのそばで身をすくめているどぶ鼠にはそいつの正体がはっきりと見える、風が途切れるわずかな隙を待って、あいつは住処へと駆け込むだろう、肉体のうねり、心魂はいつでも、毒を打たれたみたいにのたうち回っている、それがあらゆる壁や地面を叩く音が、内耳のさらに内側で奇
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