カオスの中のブレス、そして永遠のグルーブ/ホロウ・シカエルボク
 
で奇妙なほどマットな質感で聞こえる、その音は記憶の奥底、決して認識出来ない階層に埋もれている何かを思い出させる、形になることはなく、明確な日付や時刻を思い起こさせることもなく、けれど確かにいつかどこかでそんなことがあった、そんな切れ端を…聞こえるか?聞こえるか?声なき声、曖昧なかたちの、剥き出しの魂、小さな欠片こそ確かに知らなければならない、そんなものこそを確かに感じなければならない、生命の真実がそこには蠢いている、頭で覚えてはならない、言葉で知ってはならない、感情で、感覚で、そこから働きかけてくるものを確かに知らなければならない、狂気はずっと、咆哮を循環させる、狂気と呼ばれるものの正体は一体なん
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