思い出のフラれ女/板谷みきょう
いって
思ったこと無いモン。
…そして
それが、振られた理由なの。」
何て答えたら良いのやら
解らないまま
『そんなことは、無いよ。』
もう一度、ボクは
繰り返して言った
探るような眼差しで
「それじゃあ。
試してみる?」
そしてボクは
据え膳を喰った
平岸の自宅アパートに向かうハイヤーの中で
ボクの頭の中は
GORO、スコラ、プレイボーイの
特集記事の丸暗記を
繰り返していた
優しい愛撫を繰り返し
ぬらぬらと
粘液に塗れた陰部を
刺激し続け
堪らなくなって挿入し
穏やかに交わり続けた
彼女は息を荒げているが
それ以上の反
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