思い出のフラれ女/板谷みきょう
 
の反応が鈍く
ボクは優しく丁寧に
ゆっくりと出し入れを続け
一定のリズムで強弱をつけながら
それを繰り返していた

彼女が
絶頂感を迎えることは無く
逆にボクは
我慢できずに射精してしまった

急に彼女が
慌てて起き上がって
「えっ!?
中に出したの!」
そう言ったきたけど
心地良い疲労感のボクは
『大丈夫だよ。
パイプカットしてるから。』
そう答えた

結局
彼女に性的快楽と
絶頂感を味わわせることも出来ずに
朝を迎え早朝のすがすがしい
済んだ空気の街並みを
ススキノの朝のゴミ箱に
たむろする澱んだ烏に
戻って行った
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