ときの流れるゆめのなか/秋葉竹
 


ときは変わり
むかしを無かったことにしてくれたら
たいせつなものを
忘れてしまっても
かまわないだろうか?

そんな夢をみた

そこではこの手に
なにも持っていなかった

あかるい未来も
棄てたい過去も
なにもかも
無かったことになるゆめなか

じぶんとじぶんとが理解しあえず
届かない声でなにかを言い合っている
そんなゆめなか

ときは変わり
むかしを無かったことにしてくれたとしても
たいせつな気持ちを
棄てることはできないみたい
この胸のなかで暖めてきた
色とりどりのあたたかいこの想いだけは


あるべきときのなかを
歩むことのな
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