詩の日めくり 二〇一九年二月一日─三十一日/田中宏輔
 
ちゃうかも。でも、ほんとに怖かったら、やだな。ホラー系のジャケットのもの、たくさんもらったんだけど、怖いから、一人では見れないかも。ヒロくん、近くだったら、いっしょに見れたね。あ、店員さん、「アダルトはいらないんですか?」「SMとかこっちにありますけど」だって。けっきょく、SMも、アダルトももらってない。もらってもよかったのだけれど、どうせ見ないしね。そしたら、若い男の子が、ここ、きょうで店じまいですから、何枚でも持って帰っていいみたいですよって言ってくれて。その男の子、ぼくがゆっくりジャケット見て選んでるのに興味を持ったらしく「みんな、がばっとかごごと持って帰るのに珍しいですね」と言って、さらに
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