詩の日めくり 二〇一九年二月一日─三十一日/田中宏輔
がなかったので、買うことに決めた。まだパラ読みだけれど、ジャン・マレー自身の記述の細やかなことに驚く。よい買い物だった。古書店めぐりをしていて、はじめて目にした本なので、その点でも、手に入れられて、うれしかった。
二〇一九年二月六日 「詩は言語の科学である。」
「詩は言語の化学である。」としたら、だめだね。あからさま過ぎるもの。
二〇一九年二月七日 「若美老醜」
若い頃は、年上の人間が、大嫌いだった。齢をとっているということは、醜いことだと思っていた。でも、いまでは、齢をとっていても美しいひとを見ることができるようになった。というか、だれを見ても、ものすご
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