なしくずしのゲームとその神髄、それから水分の必要性について/ホロウ・シカエルボク
すべてのベクトルが上手い具合に噛み合った瞬間に、もうどんなものも要らないと思えるくらい満たされることがある、だけどそれは一瞬で終わってしまうんだ、きっとその瞬間にこそ、人生の意味というのは存在するんだろうな、それは結果ですらない、結果を手に入れることは出来ない、もしかしたら死んだときに―いや、たとえ死んだところでそれは手に入れることは出来ないのだろうな、どれだけ生きてもきっとひとは途上に過ぎないんだ、すべての命あるものは結果を手に入れることは出来ない、俺たちは進化の欠片に過ぎない、だからその中を懸命に泳ぐしかない、仮に、次の生なんてものがあったときに…それはほぼ確実にあるのだろうけれど、その蓄積が
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