私は猟人だった/山人
確認し、どのようにして近くまで忍び寄ることができるかという、いわゆるドンパチというゲーム性の猟ではなく、地味な忍び猟が基本となる。ときに枯れたススキ野原に身を潜め、じわりじわりと歩を詰めたり、場合によっては匍匐前進したりして距離を詰めていく。少しづつ鴨に近づき、射程内にたどり着くまでは息をひたすら殺す。しかし、そこまでたどり着けず飛び立たれたり、射程内に近づいたとしても失中することも少なくなかった。
鴨が絶命しそれを回収する際も、文明の利器は何一つなく、ひたすら小石を投げては波紋を作り、肩が痛くなるほど投げ続けて、ようやく回収できる。また、釣り竿に重りの付いたものを投げて回収するという方法も取
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