詩の日めくり 二〇一八年十三月一日─三十一日/田中宏輔
の書法では、自明的でないからである。
また、コラージュでもわかったことだが
ひとつひとつの言葉や、さまざまな情景や、いろんな音が
それぞれロゴスを持っていて
互いに結びつこうとしていること。
その場所が「わたし」であるということだった。
もちろん、そのロゴスは、たとえば
同じ語であっても、ぼくのなかに飛び込んできたとき
ぼくのなかの他の語や感情といったものが作用するとき
同じ語が、それまで持たなかった違った引力を持ったりするのだけれど、
まあ、はやい話が
部分が寄り集まって、場と実体を持つとして
それが、「ぼくというもの」になると考えるのだけれど
だから、容易に
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