詩の日めくり 二〇一八年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
易に
「わたしでないもの」が「わたし」になることができるのである。
洗脳が良い例である。
単純な話だと思うのだけれど
どうして、世のなかに氾濫している自我論って
むずかしく書かれてあるのだろうか。
むずかしく(見せて)書くことに意義があるとでも思っているのかもしれない。
ひさびさの日記は
つまらないことを書いてしまったように思うが
このぼくの日記よりもつまらないものを
ここ1週間ほど読んだ気がする。
みんなまとめて、さっき捨てました。


二〇一八年十三月二十九日 「詩論」


きのう
キム・イングォンくんが弟で
ぼくといっしょに暮らし
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