詩の日めくり 二〇一八年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
のであった。

その話を聞きながら、ゲラゲラ笑って
「じゃあ、こんど会ったら
 ぼくとのセックスがいちばんって言われるようにしよう。」
と言って、また笑った。
いつまで笑っていられるんだろう?
ずっと?
そんなわけないか。
そんなわけないやろなあ。
こわい、こわい。
「知ってるひとがいてるって
 ほっとしますね。」
「そうやろね。
 知らんひとばっかりやったら
 緊張するやろね。
 こころって同調するものやから
 過去に同調した経験があると
 すっとなじんでしまうのかもしれへんね。」
グレゴリイ・ベンフォードの『輝く永遠
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