詩の日めくり 二〇一八年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
成したイメージ。
 ということは、ぼくが驚いたときにはじめて、ぼくの自我が形成した
ものではない彼に出会ったことになる。
 このときのショックほどではないが、だれかと会うような機会がある
と、よく驚かされることがあるのだが、人生は驚きの連続だなと、陳腐
な言い回しがよく思い浮かぶ。
 
 しかし、ここで皮肉なことに、ワイルドの言葉を思い出してしまっ
た。あるいは、三島由紀夫だったかな。

皮膚がいちばん深い。


二〇一八年十三月十九日 「こんな詩があったらいいな。」


内容がなく
意味がなく
音も声もなく
形もない詩。
あるいは
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