詩の日めくり 二〇一八年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
いは
内容があり
意味があり
音も声もあり
形がない詩。
あるいは
内容がなく
意味がなく
音も声もなく
形がある詩。


二〇一八年十三月二十日 「いっしょに痛い。」


いっしょに痛い。
ずっと、いっしょに痛い。

ポンポンと恩をあだで返すひと。

するすると穴があったら入るひと。

サイズが合わない。

靴は大きめに買っておくように言われた。

こどものとき。

死んだ●●と●●するのは恥ずかしい。

二〇一八年十三月二十一日 「誤解を誤解すると」

誤解を誤解すると
誤解じゃなくなる

[次のページ]
戻る   Point(13)