詩の日めくり 二〇一八年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 

何度も目に浮かぶ。
ぼくに思いやりがあったら
やさしく接することができたと思う
どうして、やさしくなれないのだろう
彼の顔を見てるだけで
それだけで
ぼくも幸せな気分だったからだろうか
それがいつか自分を悲しい気持ちにさせるからと直感したからだろうか
規制かな
やっぱり
忘れられない。
しなかったことの後悔ほど
忘れられないものはない。


二〇一八年十三月十二日 「意味なしに、バカ。」


このとき考えたというのは
このときよりまえには考えたことのないことについて考えるという場合と
このときよりまえに考えたときとは違う方向
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