詩の日めくり 二〇一八年十三月一日─三十一日/田中宏輔
方向から眺めたり
その思考対象に対して考えたことのない考えを思いめぐらすことであって
けっして
以前に考えたようには考えたということではなかった。
以前に考えたように考えるというのであれば
それは、たんなる追走にしか過ぎないであろう。
追想ね、バカ。
六波羅小学校。
運動場の
そと
路地だった。
彼は
足が3分の1で
ハハ
小学校だった
のではなかった
中学校だった
そいつも不良だった
ぼくは不良じゃなかったと思うのだけれど
学校や
家では
あ
親のいるまえでは
バカ
そいつのことが好きだったけど
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