詩の日めくり 二〇一八年十三月一日─三十一日/田中宏輔
いから
感心されるような作品を書かなくちゃね。
どのような生にも意味があるのだけれど
ぼくが
ぼくの人生に意味があったということが
いつか確認できるために
いい作品書かなくちゃ
いまからエースコックのワンタンメンを食べます。
ひと月ちょいまえに出会った青年がいて
その青年はゲイでもバイでもなくって
ストレートなんだけど
でも、ぼくといっしょにいたいって思うらしくて
ぼくになついてくれていたのだけれど
ぼくは、わざと彼に冷たく接してしまった。
規制
まさしく規制
何度も同じことをしてしまう。
別れ際の彼のさびしそうな顔が
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