詩の日めくり 二〇一八年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
セルミとル=グインの小説を読んでて
心理学用語が出てきて
その言葉が頭骨に突き刺さっている。
規制
「ほんとうに愛するものに出会うのを怖れている」
「どう振る舞えば、うまくいくかわかっているのに、わざとそう振る舞わない」
でも、人生はやりなおすことができないものだし
ぼくが付き合ってきた恋人たちに愛情をもってたのも確信してるし
とてもへたな付き合い方だったろうけど
もうすべて過ぎたことなのだから
けっして尊敬されるような生き方はしてこなかったし
どちらかといえば、目をしかめて見られるような生き方だったけれど
感心されるような
一部のひとにでいいか
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