詩の日めくり 二〇一八年十二月一日─三十一日/田中宏輔
ったとき
目の前から彼女の姿が消えたのだけれど
彼女にポンと肩をたたかれると
彼女の姿がパッと現われたことがあって
これもかな。
彼女のこと
天才だと思ってたんだけど
会った瞬間に
ぼくに瓜二つのパーソナリティーをしてると思って
気持ち悪くなって
そしたら
彼女の姿が見えなくなって声も聞こえなくなったの
駅の待ち合わせ場所で。
ドッペルゲンガーを見たり
UFOを見たり
幽霊を見たり
幽体離脱したり
幻覚や幻聴があるのも
おそらく脳の機能の一部に異常があるからなのだろうけれど
(それとも、欠損かな)
詩人としては
お
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