詩の日めくり 二〇一八年十月一日─三十一日/田中宏輔
 
た。ポイントが大きく、そこにまず驚かされたけど、読むと、詩句の流れのスムーズさと音調的なすべりのよさに驚かされた。それにしても、表紙がすばらしい。ことし目にした本の表紙のなかで、もっともすばらしいと思った。


二〇一八年十月十九日 「舟橋空兔さん」


 舟橋空兔さんから、詩集『アナンジュバス』を送っていただいた。ふつうの日常的な詩句のあいだに、魔術的な詩句というのか、そういった詩句が散見する。不思議な作品たちだ。


二〇一八年十月二十日 「石川厚志さん」


 石川厚志さんから、詩集『山の向こうに家はある』を送っていただいた。タイトルに「家」とあるように、詩のなかに
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