詩の日めくり 二〇一八年十月一日─三十一日/田中宏輔
読点と句点を重ねると、空集合Φになるのね。
おおむかしに書いた詩句で、書いた記憶がなかった。
二〇一八年十月九日 「断片」
洗濯物を取り込んで重ねていただけなのだけど、ひとに見えた。
二〇一八年十月十日 「タケイ・リエさん」
タケイ・リエさんから、詩集『ルーネベリと雪』を送っていただいた。繊細なレトリックというべきか、なんか、そんな感じのする筆運びで、肌理の細かいものに触れるような感触がした。
『妃』という同人詩誌を送っていただいた。最先端の詩人たちの饗宴という感じがする。たくさんの詩。たくさんの詩人。バラエティーが豊かだ。詩の豊穣
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