詩の日めくり 二〇一八年十月一日─三十一日/田中宏輔
デックの短篇集『蒸気駆動の少年』をちまちま読んでいるのだが、まったくおもしろくない。というか、おもしろさがまったくわからない。むかし読んだはずなのだが、いつものごとく、まったく記憶にない物語ばかりだ。一ページごとに、読んでは休憩をはさんでいる。
二〇一八年十月五日 「慣性」
思考や感覚にも慣性のようなものがあるだろう。無意識領域においてなら、なおさら。
二〇一八年十月六日 「箴言」
体験に勝る教えなし。
二〇一八年十月七日 「考察」
事物というものは、見たあとで、見えてくるものである。
二〇一八年十月八日 「空集合Φ」
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